日 時:2017年3月2日(木)13時30分~
場 所:ホテル日航福岡
テーマ:勝負は今!激動の中で、次の時代を構築する
事業変革と成長戦略へのチャレンジ
~人を生かす経営の実践と地域連携~
基調講演
感動のオンリーワン企業を目指して
~お客様のニーズにとことん寄り添った真心経営~
報告者:十河 孝男氏 徳武産業株式会社 代表取締役会長 (香川同友会)
報 告:両親は手袋の縫製業を唱和32年にミシン2台で始めました。
気候に左右される仕事で安定せず、徳島のスリッパの会社の下請けもしました。
借金がかさみ、アキレス社の仕事の下請けもしました。
結婚して、伯父の会社の№2となります。
社長の急逝で社長を引き継ぐことになりました。
売上ばかりを追い求め、社内はゴタゴタしました。
先代の3回忌で住職さんに「感謝の気持ちを忘れるな」と諭され我に帰るのでした。
そこにアキレス社からの契約切れの話が来て新たな苦難です。
新しくOEMの仕事を始めましたが、取引先から屈辱的な扱いを受けていました。
そこに友人が相談にきました。
「母親が転んでしまう。それは施設のせいではなく、靴のせい」。
子どもシューズがあるのに、老人のシューズはない。
そこで本格的に調査を始めます。
明るい・軽い・かかとが丈夫・転倒しない・安価…これらがキーワード。
左右違うサイズ、片方だけでも売る…こんなことは全国どこにもモデルが無い。
難しいけれど、潜在的なニーズはある。
特許を取ったらいいともアドバイスされましたが、
「損得ではなく、善悪で判断」し、特許を取らずオープンにしました。
そこで取り掛かりました。
介護施設などで大きな反響がでました。
一人ひとりに丁寧に対応しました。
真心はがきを同封するようにしました。
お客様の心に寄り添うサービスに徹底し礼状が届くようになりました。
クレームにも真心で対応していきました。
工場近郊の農家にご迷惑を掛けていることが判明し、近所の清掃を始めました。
100年企業を目指して、5カ年計画で社長交代を果たしました。
まとめとして…
経営理念は重要です。
経営指針書を作成し進捗状況を社員とともに確認することが大事です。
社員との約束で旅行ができたことも嬉しく思います。
感謝の気持ちが大事です。
人とのご縁を大切にしていきましょう。